JUTMとは

ご挨拶

近年、無人航空機(ドローン)を取り巻く環境が大きな変化を迎えています。有人航空機が通常飛行しない高度150m以下の空域は「ラスト・フロンティア」とも呼ばれ、これまであまり活用されてこなかった空域でした。最近になってこの空域を空撮、農薬散布などに活用するケースが増えてきており、国土交通省の土木施工の新基準i-Constructionもドローンを活用した測量が実用段階に入っているほか、さまざまな用途へのドローンの活用を想定し実証実験も数多く行われています。

ホビー用途でのブームをきっかけに民間に急激に拡大したドローン利用ですが、安全やプライバシーなど新たな課題が見えてくる転機にもなりました。今後、数多くのドローンが社会活動の中に組み込まれた形で定常的に運行されるようになるには、空中でも地上でも無人機が安全なものでなければなりません。また無人機を活用する事業者や利用者が安心して事業が継続できる環境も必要です。JUTMは、無人機を安全に運行させるための技術開発、ルール形成、制度設計などの活動によって社会実装を進めていきます。

米国や欧州でも、ドローンの運行管理に対する検討が開始され、国際的な枠組みでしくみ作りへの取組みが行われています。こういったグループに対してもJUTMの取組みをしっかり発信していきます。2016年は、ドローンの社会実装が本格的に始まる最初の年となります。空の産業革命「ドローン・イノベーション空間」の創造をめざして、様々なステークホルダーの方々と協力をしながら推進していきたいと考えています。

JUTM代表
鈴木真二

JUTMとは

JUTMの名称

Japan Unmanned System Traffic & Radio Management Consortium(日本無人機運行管理コンソーシアム)の頭文字に由来しています。米国ではNASAを中心として無人航空機を対象としたUTM (Unmanned Aerial System Traffic Management)の活動が行われていますが、JUTMでは陸海空無人機でかつ電波管理も含む検討を行っています。

設立時期

2016年7月11日

設立経緯

2015年度より有志の「ドローン安全運行管理システム勉強会」(座長 鈴木真二)を開催し、ドローンをはじめとする無人機の社会実装に必要な施策や、社会基盤整備のあり方を検討・情報発信してまいりました。
このたびこの勉強会を承継いたしまして、無人機にかかわる各種施策実現の支援と事業化を推進するための実行組織として、日本無人機運行管理コンソーシアム(JUTM)を設立しました。

主たる目標

  • 新たな産業空間「ドローン・イノベーション空間」を創造して空の産業革命を推進することを目標とします。
  • 中期的にはNASAの進めるUTMが目標とする「国際スタンダード」に対して日本のシステム・技術を盛り込むことを目標とします。

発起人等

発端は、NASAのUTMが公表される以前に東京大学、JAXA、NICT、ENRI、AIST、富士重工業、日立製作所等が無人機向け運行管理システムの研究開発を推進するため、革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)への応募をめざして自主的に集まり検討を開始したことです。その後、検討の方向性に賛同いただいた機関が加わり、12機関によるコンソーシアムに発展的に拡大いたしました。

設立メンバとの各機関役割

【東京大学 鈴木真二】コンソーシアム取りまとめと大学との研究調整
【ANAホールディングス】空運に関する経験やノウハウと航空業界との連携
【NTTドコモ】携帯電話の空中利用検討
【日本郵便】郵便事業に関する適用検討
【日立製作所】運行管理のシステム化に関する検討
【富士重工】機体の安全性に関する検討
【ヤマトホールディングス】物流事業に関する適用検討
【東京大学 淺間一】ロボット技術全般指導
【AIST 産業技術総合研究所】性能評価手法
【NICT 情報通信研究機構】電波管理技術
【JAXA 宇宙航空研究開発機構 航空技術部門】空域管理技術
【ENRI 海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所】航空管制技術
【福島県】ロボットテストフィールドの利用促進

入会資格等

会員は事業利用を目的とした法人(民間企業、民間団体)、学識経験者、国立研究法人、国、自治体を想定しており、会員種類は以下の4種です。
■正会員(法人会員または特別会員) ■賛助会員 ■名誉会員 ■オブザーバ会員
※法人会員の会費は年10万円です。

福島ロボットテストフィールドとの連携

福島ロボットテストフィールドでの実証実験と性能評価、そこから得られたデータや知見を基にした研究会、シンポジウムなどにより運行管理システムの国際スタンダードにむけた検討を実施します。

今年度の活動

  • 8月に第1回総会、研究会を開催しました。
  • 運用調整WG、航空情報共有WG、衝突回避・不正利用防止WGを設立しました。
  • 秋以降に福島ロボットテストフィールド見学、研究会、シンポジウム、全体会議を開催する予定です。

国家プロジェクトへの参画

  • 国の調査研究等へは積極的に参加する予定です。
  • コンソーシアムとして直接に国プロへ参加する予定はありませんが、会員の連携で参加する場合には、積極的に支援します。
  • 研究会などを通じて、安全運行、衝突防止技術に関する国交省、経産省、総務省などの研究開発、実証との連携を推進したいと考えています。

お問合せ先

日本無人機運行管理コンソーシアム(JUTM) 事務局
秋本(日立製作所)、中村(東京大学)、市川(日立製作所)
e-mail: jutm@sogo.t.u-tokyo.ac.jp